暗示を使って無意識を操作する方法・第6回『WEB催眠講座』

シェアする

6d4ab5335fc825507b96761cc3065294_s

今回の講座では暗示を取り上げます。

催眠と暗示は密接な関係があるので、催眠を上達させたい場合は暗示についてよく理解しましょう。

また日常生活でも暗示は何気なく使われています。

暗示の効果を知って、コミュニケーションの質を向上させていただけたら幸いです。

暗示の種類

暗示とは、「あなたはこうなるでしょう」ということを、暗に示すものです。

この暗示には大きく分けて、直接暗示と間接暗示の二種類があります。

直接暗示

直接暗示は、文字通りズバリこうなりますという暗示のやり方です。

「いまから三つ数えると、あなたの手は固くなって絶対に開きません!」

上記は、催眠術師がよくおこなうカタレプシー(筋肉硬直)暗示の一例です。

日常では、「そんなにガツガツ食べたら、太るよ」などという感じで暗示は使われています。

※直接暗示のポイント

●「○○すると(したら)、□□になる」という形が効果的です。
これを連結といいます。

●暗示は繰り返すと無意識に刷り込みやすくなります。

●暗示文はできるだけ現在形の肯定文にします。
無意識は「今、起きている」ことに反応しやすいです。

間接暗示

間接暗示は、ほのめかしたり一歩ずらす感じで暗示をおこないます。

「ところで、私は夏休みという言葉を聞くと、夏休みのプールのことを思い出します。
プールに入る前のシャワーの刺激や、プールにつかるときのヒヤッとする感覚などが印象的です」

上記の例では、被験者に子供の頃の記憶を自発的に想起してもらいたいときに有効です。

こちらの体験を話すことにより、被験者は自然と自分の体験を思い起こすことができます。

間接暗示の利点は、暗示を入れられていると気づきにくいので、被験者の抵抗をかいくぐることができます。

いろいろな暗示法

d47169381b88b930726424d876b7f5d0_s

暗示を効果的に発揮させるのに役立つ技法をいくつか紹介します。

前提

前提は、そうなることがすでに決まっているように話します。

催眠の基礎、腕浮揚を例にとります。

「さあ、右手と左手、どちらが先に上がりだすのでしょうね」

上記の場合、手が上がるということがすでに決まっているという前提で話がおこなわれています。

そのため被験者の意識は、手があがることにではなく、右手と左手どちらが先に上がるかに移っています。

親が日常的につかう前提の例をひとつあげます。

「いまからお風呂に入る?それともご飯を食べたあとに入る?」

これもお風呂に入ると言うことはすでに決まっている話し方です。

その前提の上で二つの選択肢を用意して、相手にどちらを選んでもらっても、自分の目的がかなうようにしていきます。

この自分にとって都合のいい二つの選択肢を用意する技法を、ダブルバインド(二重拘束)と呼びます。

以下はミルトン・エリクソン博士の前提の例です。

問題を抱えた子供にエリクソンが言いました。
「君がどのように変化するのか、わたしには分かりません」
その後、子供は変化していきました。

この例の場合、エリクソンの言葉によって、変化することはすでに決定していると暗示されています。

分からないのは、どのように変化するのかだけです。

散りばめ技法

散りばめ技法とは、文章の中に暗示をたくさん散りばめておく技法です。

たとえば腕が重くなると暗示したいとき、重いという意味合いの言葉を何度もつかいます。

すると聞いている相手の無意識は重いという感覚を呼び起こしはじめます。

(例)
「さて、わたしは昨日、裏庭の草刈りをおもいきってやることにしました。
草刈り器のエンジンをかけるのは久しぶりだったので、なかなかエンジンは動きません
それでもなんとかエンジンをかけて草刈り器を背負うと、これがけっこうズッシリくるんです。
あと歳のせいか、重量感のある草刈り器を長時間扱っていると、その重さで腕がだるくなりまし、途中のガソリン給油も結構な重労働なんです」

このような退屈な話を延々としていると、相手は催眠に逃げ込んでいきますし、無意識に重複するワードがすり込まれていきます。

物語やメタファーに散りばめ技法を使うと効果的です。

わたしの友人のジョン技法

これは心理療法でよく使われる技法です。

その症状は改善できるという可能性をクライアントに示唆するときや、クライアント自身に解決策を思いついてもらうときに使います。

「わたしの友人のジョンは、以前あなたと同じ問題を抱えていました。
彼はその問題をこんな風に解決していったんですよ」

このあとに、どのようにジョンが解決していったかを語っていきます。

この技法の優れた点は、クライアントにこのように解決しなさいと指示するわけではないので、クライアントの抵抗を回避しやすいところです。

そしてジョンの物語を聞きながら、クライアント自身が自分の状況に置き換えて解決策を模索できる点です。

権威(威光)

古典催眠でよく使われる技法です。

白衣や独特な衣装で一般人とは違う印象を相手に与え、相手を飲み込みます。

医師、裁判官、警察官などの制服は威光が発揮されやすいです。

その場の雰囲気を制すると説得力が増し、暗示も効きやすくなります。

Tシャツ姿の医者に「この薬はよく効きますよ」と言われるより、白衣の医者に言われた方が効き目がありそうに感じますよね。

まとめ

・暗示は催眠状態へと誘導するときに使いますし、催眠に入れてからも無意識の働きを活性化させるために使います。

・ネガティブなことを繰り返し言っているとそれが暗示になり、無意識に刷り込まれてしまうので、極力ポジティブな言葉を使いましょう。

・CMなどは暗示のいい例です。

・繰り返しとイメージの喚起を上手く使って、無意識に働きかけてきます。

スポンサーリンク
レクタングル大1

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大1

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です