心の病気の身内に家族がやってあげられる数少ないこと

シェアする

132794ffe6565d1f7ac45cf4d116846b_s

心の病気をかかえている家族がいると、どのように接すればいいのか迷ってしまうときがあると思います。

以前の記事で、心の病気をかかえている家族にやらない方がいいことを書きました。

やってしまうと症状が悪化する?心の不安を抱えている家族にしない方がいいこと
家族の一員が心の病気になると、本人だけでなくその家族も病気に取り組むことになります。 そんなとき、家族が不適切な行動をとること...

今回の記事では、こうすると良いというひとつのアイデアを提示したいと思います。

気持ちを受け入れてあげる

うつなどで気持ちが落ち込んでいる人は、発言が後ろ向きになります。

「死にたい」「自分なんて価値がない」「どうせ何をやってもダメだ」などが多いです。

このような後ろ向きな考えをしてしまうこと自体が病気の症状と言われています。

ですから、このような発言を人に、「そんなことないよ、生きてればいいことあるよ」と言っても、あまり効果はありません。それどころか、『どうせ自分の気持ちはわかってもらえない』とすら思われてしまいます。

落ち込んでいる人のほとんどが、ポジティブに考えた方がいいに決まってるとわかっています。分かっていてもできないからつらいのです。

ですから、ポジティブに考えようとアドバイスをするより、落ち込んでいる人が「つらい」と打ち明けてくれたら、家族は「つらいよね」と受け止めるだけで十分です。

問題の原因を見つけ出し、それを家族は解決したがります。

でもこの家族のやり方そのものが、問題の根本かもしれません。

家族ができる数少ないこと

心の病気のひとにできることが家族にあるとしたら、それは受容や共感です。

批判や判断なしに相手を認めてあげる。これは無条件の愛につながります。

ちなみに受容は、相手の好き勝手にさせるという意味ではありません。

ダメなものはダメと理由を告げて止めます。頭ごなしには否定しません。

このとき、「でもそれをやりたい気持ちなんだね」という気持ちは受け止めてあげましょう。

「それぐらいつらいんだね」

「死にたい」という人に、「私はあなたに死んでほしくない」と伝えるのはいいと思います。それと一緒に「でも死にたいと思っちゃうこともあるよね」と伝えるのも重要です。

死にたいと思ってはいけないは、相手の気持ちを否定してしまいます。

「そう思うこともあるよね」は共感になります。

ひとは共感を感じられると、孤独からちょっぴり抜け出せます。

共感や受容が増えると、この世界に存在していてもいいんだという気持ちがわきます。

「聞かせてくれてありがとう」

人に自分の気持ちを打ち明けるのは勇気のいることです。だから、どうせ自分の気持ちはわかってもらえないと思っているひとの場合、黙って気持ちを閉じ込めてしまうことが多いです。

黙られると、それは非言語的なコミュニケーションになってしまいます。

この非言語コミュニケーションを理解するのは心理のプロでもかなり難しいです。

だからたとえネガティブな発言でも、相手が言葉で気持ちを打ち明けてくれるというのは、大変価値のあるものです

話の内容の判断をジャッジするより、まずその価値に対して、「気持ちを聞かせてもらえてうれしいよ」と伝えましょう。

聞き役も心のメンテナンスは必要

9a1bbade3b648d8719c8c435da38024f_s

心の病気の方はネガティブな発言が多いです。これは患者の人格の問題ではなく、病気の仕業なので患者を責めてもどうにもなりません。

しかしながら、患者のネガティブな発言をずっと聞いていると、家族もその影響を受けて気持ちが落ち込んだりします。

普段の余裕があるときなら、患者に優しく共感もできますが、自分の気持ちが落ち込んでいるときは、なかなか寛容にはなれないものです。

こんなときにやってしまうのが、患者の言動についカチンとなり、患者に怒りをぶつけてしまったり、「私だってつらいのよ」と泣き言を患者を言ってしまったりします。

心の病気のひとはとても心が繊細になっています。そんなときに看病をしている家族から、怒られたり、こっちこそ大変だと言われたら、自分はやっぱりいない方がいい人間なんだと感じてしまいます。

これではせっかく積み重ねてきた、「あなたはあなたでいいんだよ」という家族からのメッセージも台無しになりかねません。

もっと気軽にカウンセリングを利用しましょう

患者のケアをしているとき、自分の気持ちが落ち込んできたら、患者に気持ちをぶつけるのではなく、患者以外の人間に気持ちを聞いてもらいましょう。

それは、自分の話しを否定せずに聞いてくれる友達でもいいし、信頼できるプロのカウンセラーでもいいです。

カウンセリングは病気の症状を呈している本人より、ときにその家族にこそ必要だったりします。

家族がカウンセリングやセラピーを利用することにより、気持ちに余裕を持つことができるようになると、患者にも寛容になれるので、自然と患者の症状にも良い影響が出たりします。

自分が病気でなくても、もっとカウンセリングを気楽に利用してもいいとおもいます。

一喜一憂はしない

患者の気持ちを受け入れてあげられるようになると、患者の症状が目に見えて軽くなることがあります。

このときに大事なのが、悲観的になる必要はないのですが、あまり浮かれすぎないと言うことです。

症状が良くなったときに家族が喜びすぎると、再び症状が悪化したときに患者は申し訳なく感じてしまいます。ですから、症状の善し悪しに家族が一喜一憂するのはよしましょう。

「波があって当たり前だね」と家族がどんと構えていることが、患者の安心感につながるとおもいます。

恥ずかしさを乗り越えよう

いままでみてきたような対応を患者にしようとするとき、これまでとあまりに違ったコミュニケーション方法なので、最初はぎこちなくて恥ずかしく感じるかもしれません。

でもこの恥ずかしさは、現状を変えようとするなら乗り越えていかなくてはいけません。

ミルトン・エリクソンも言ってます。

「今までと同じことをやっていたら、同じ結果が繰り返されるだけです。

何か違った結果を望むなら、いままでと違うことを始めなくてはいけません」と。

まとめ

  • 求められていないアドバイスはやめる。
  • 気持ちを否定しないで聴いてあげる。
  • 打ち明けてくれたことに感謝。
  • 人格の問題ではなく、症状のせいと認識する。
  • 患者に気持ちをぶつけない
  • ケアする側も心のケアをしましょう。
  • 症状の善し悪しに一喜一憂しない。
  • 恥ずかしくてもやっていく。

スポンサーリンク
レクタングル大1

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大1

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です