スポーツトラウマ、イップス克服法の紹介

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スポーツの世界では、今まで当たり前にできていたプレーが、突然できなくなってしまう症状のことを、イップスと呼びます。

今回は、トラウマと関係の深いイップスについてお伝えしていきます。

イップスの原因はトラウマの蓄積?

イップスは突然その症状が出るので、なにが原因でそうなったのかわからないことが多いです。

しかし、スポーツ臨床心理学のアラン・ゴールドバーグ氏によると、イップスは長年スポーツを続ける中で、蓄積したトラウマが臨界点を超えると発症すると考えます。

まるで花粉症の発症メカニズムのようです。

花粉症は、その人が持っている花粉を受け入れる器がいっぱいになると、花粉症として症状が出ます。

イップス発症は継続型と突発型

トラウマ症状の発症には、継続的に小さなトラウマがたまっていく場合と、突発的な大きなトラウマで、一気に症状が発症する場合があります。

震災などの場合は、一気に発症するタイプになります。

スポーツでは怪我がつきものですので、小さな怪我の積み重ねであるとき不意に発症することもあれば、大きな怪我をきっかけに発症することもあるでしょう。

トークセラピーの限界

従来のトラウマケアは、トークセラピーによって、クライエントの話を共感を持って聞くことにより、クライエントに安心感を与えるものや、認知の修正を促すことでトラウマを緩和しようとするものが多かったです。

軽い症状なら、トークセラピーだけでもケアが可能でしょうが、トラウマの記憶は、脳と体に刻まれているので、頭では大丈夫と分かっているが、身体が言うことを効かないという場合には、論理で諭してもあまり効果はないでしょう。

ソマティック心理学

言語による認知の修正だけでは改善が難しい症状には、神経生理学的な働きかけも必要になってきます。

比較的新しい心理学にソマティック心理学があります。

ソマティックとは身体という意味で、心と身体を統合的に取り扱う心理学です。

ソマティックなセラピー

ソマティック心理学とつながりがあるセラピーには、マインドフルネスやハコミセラピー、アレキサンダーテクニーク、レイキヒーリングなど、様々なものがあります。

イップスは身体的反応なので、その改善には心だけでなくソマティック(身体的)なアプローチも必要になってきます。

イップス克服エクササイズ

トラウマの改善には、脳や身体に封じ込められている、不安や恐れを開放してあげるのが効果的です。

記憶と感情はつながっています。

トラウマケアとは、記憶を消すことではなく、記憶を思い出しても、強い感情が出てこないようし、それに伴う身体反応をなくすことです。

ここで勘違いしやすいのは、感情を押さえつけることでは、トラウマケアはできないということです。

安全なやり方で、脳と身体に封じ込められたトラウマによる感情を、身体を通して完全に消化することが重要です。

マインドフルネス

感情を体に流してあげる方法の一つに、マインドフルネス瞑想があります。

沸き上がってくる感情を、否定も肯定もせずに、ただ観察する瞑想法です。

マインドフルネス瞑想は、トラウマケアにとても効果が高いエビデンスのとれた方法ですが、やりつづけないと効果が出ないので、継続するのことが苦手な方には難しいです。

ブレインスポッティングやEMDR

ただじっとしている瞑想が苦手な方には、ブレインスポッティングやEMDRがいいのかもしれません。

眼球を左右に移動させながら、沸き上がってくる記憶を観察したり、左右交互に聴覚を刺激したりすることで、両脳を刺激し、感情の消化をうながすセラピーです。

詳しく知りたい方は下記の書籍をお読みください。

ブレインスポッティングの手法の中には、マイクロムーヴメントという、ゆっくり動きながら、感情を消化する方法もあります。

これは太極拳による心身の健康増進に通じるものがあります。

おわりに

スポーツイップスは、先述したように、長年のスポーツを通して、心と身体へのダメージが蓄積されたものと、スポーツ臨床心理学のアラン・ゴールドバーグ氏はいいます。

スポーツをやる方は根性のある方が多いので、小さな心身のダメージを普段は気にしないのかもしれません。

ただ塵も積もれば山となるというように、気が付いたら大事になっていることもあるでしょう。

できることなら、毎日マインドフルネス瞑想などをして、感情をため込まないのが大切です。

もし、イップスなどの症状として現れたのなら、心と身体を統合的にケアする、ソマティックなセラピーを受けることをおすすめします。

管理人の独り言

私個人はスポーツはあまり得意ではありません。

スポーツ自体を否定する気は全くなのですが、弱音を吐くなとか、気合いだとかいうのは、自分とは相性が合わない気がするのです。

根性だけで無理をすれば、ある程度は成果が上がるでしょうが、そのうち燃え尽き症候群とかになったりすることもあるでしょう。

結果も大事ですが、楽しむことを私個人は大切にしたいなと思います。

これは個人の性格なので仕方がないです。ゆるしてください。

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